分析センターだより検査は人の健康を守るため農家の信頼を高めるために
昨年十月ころから分析依頼が殺到しています。センターの処理能力は、一日十二検体が限界ですが、一週間で七十検体くらい来るのです。昨年暮れには、米が二カ所の組合から八十四件も来て、これにはさすがにみんな絶叫。一月末になってようやく終わりました。 そもそも米は油がたくさん含まれているので、抽出作業に手間がかかります。油を取るためにヘキサンとアセトニトリルという溶媒を使い、農薬だけをアセトニトリルに溶かし出すのです。この作業を加えると三十分ほど余計にかかります。 しかし、どんなに手間がかかっても検査はとても大切です。組合員さんの作物に、数値として安全性を保証する唯一の手段だからです。 昨年の初秋、関東のある県の組合員さんが分析センターを見学しに来ました。その組合は給食センターに野菜などを供給しているのだそうです。作物を検査することは、食べる人たち、この場合は子どもたちの健康を守るためでもあり、また作る農家や組合の信頼を高めることでもあると思います。産直野菜の安心感と安全性をみんなに理解してもらうためにも、検査は必要だと私は考えています。 まだ許容量が小さく、できない分析もあり、要望のすべてに応えられないかもしれませんが、使えるところはとことん、分析センターを活用してください。 (N)
(新聞「農民」2005.2.14付)
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[2005年2月]
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