全頭検査継続は国民の声畜産への万全な対策ぜひ農水省に 農民連・畜全協が要請
農民連と畜産農民全国協議会(畜全協)は、農民連大会直後の一月十四日、農水省を訪れ、BSEの全頭検査継続、畜産への万全な対策を求める要請を行いました(写真〈写真はありません〉)。農民連の佐々木健三会長、畜全協の森島倫生会長をはじめ、大会に参加した、北海道から沖縄までの畜産農家約二十人が出席しました。 要請では、安全対策が未確立のアメリカ牛肉の輸入を解禁しないことをはじめ、(1)FTA交渉で自由化や農産物の関税撤廃、引き下げをしない(2)生乳生産者補給金に上限を設け、交付水準を引き上げる(3)きゅう肥処理施設への補助金の確保―などを求めました。 農水省はアメリカ牛肉について「方向性としては輸入再開で日米双方とも認識が一致している」と発言。これにたいし参加者からは「自治体からも全頭検査継続を求める声が上がっている」(北海道)、「BSEの影響で酪農が厳しくなっている。全頭検査を続けることで酪農家ががんばれる」(千葉)などの切実な要望や声が出されました。 森島会長は「全頭検査継続は国民、消費者の願いだ。畜産農家の声を重く受け止めてほしい」と求めました。 初めて農水省要請に参加した沖縄県酪農農業協同組合の中村康範さん(54)は「農水省と対面で話をする機会はめったにないので、来てよかった。輸入再開が既定方針という農水省の考え方がよくわかった」と語っていました。 森島会長は「今後も、農水省と本音で語り合う機会を継続するとともに、厚労省や食品安全委員会とも話し合っていきたい」と話しています。
(新聞「農民」2005.2.7付)
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[2005年2月]
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