税金対策ワンポイント
米価は暴落、経営は大赤字「目安設定」は現実離れ岡山県農民連の実務者養成学校岡山県農民連は一月二十二日、「税金の実務者養成学校」を岡山市内で開き、二十六人が参加しました。このなかで、ある役場の税務課長さんが徴税指導について報告。その内容に参加者一同おおいに驚かされました。課長さんの話によると、「標準」が廃止になったかわりに「申告に来ない人への目安」を設定しているそうです。 たとえば米の場合、一俵あたりの価格はコシヒカリで二万七百八十円、ヒノヒカリで一万八千百五十円、あきたこまちで一万七千七百三十円。十アールあたりの収穫量は、岡山市や灘崎町で九俵、邑久町で九・一俵など。 こうした現実離れの「目安設定」に、参加者から「この価格で米を買ってくれよ」と、怒りの声が飛び出しました。しかも経費については、十アールあたり四万九千七百四十円と、大農機の特別償却で計算することになっている、と言います。 現実は、米価が一万円前後に暴落するなか、農機具や肥料などは安くならず、農家の経営は大赤字。しかし役場や税務署の計算では、十アールあたり五万円もの所得があることになってしまいます。 さらに役場や税務署では、「納税相談に来た人でも、質問されないかぎり答えないこと」などと指導しているそうです。 この話を聞いて、「税務署まかせにしていたらたいへんなことになる。農民連で税金申告するように、多くの人に呼びかけよう」と、確認し合いました。 (岡山県連 坪井貞夫)
(新聞「農民」2005.2.7付)
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[2005年2月]
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