エーッ!そんなに違うの?やって得する農民連の確定申告「税金ノート」使い計算すれば大丈夫
全国から注文が相次いでいる農民連発行の「税金の手引き」と「税金ノート」。この教材を手元に置いて、いま全国各地で、「税金の相談会・記帳会」が取り組まれています。今回は、米価が大暴落し、災害も多発、さらに消費税の免税点が一千万円超に引き下げられたなかでの確定申告です。税額は役場や税務署が決めるものではなく、自分で計算し、自分で納めるもの。農民連では、農家の立場に立って、みんなで学びあいながら大きな成果をあげています。
(表)は、農民連の「税金ノート」を使えば、納税額でこんなに差が出るという一例です。 税金ノートで簡単に所得の計算ができ、節税もバッチリ 農民連の申告の基本は、「売上げはもらさず、経費はチリひとつ見逃さず」。この立場で作った農民連の「税金ノート」を使えば、専業農家も兼業農家も簡単に所得の計算ができます。そして経費を丹念に拾い上げていけば、(表)のようにたいへんな節税になります。三月十一日にひらく「重税反対統一行動」で、みんなそろって申告するので、税務署もこわくはありません。 確定申告で、地方税も国保税も介護保険料、保育料も決まります 農業収入から経費を差し引いた農業所得の額に応じて、その年の住民税をはじめ国保税、介護保険料、保育料まで決定します。(表)のように、確定申告の所得額が低いほど、いろいろな税金や料金が低くなり、節約できます。だから、農民連は「経費はチリひとつ見逃さず」、しっかり拾い出すことにしています。 事前に税金を引かれているサラリーマンや年金をもらっている兼業農家は、還付申告で税金を戻してもらうことができます 事前に税金を引かれているサラリーマンや年金をもらっている兼業農家は、還付申告で税金を戻してもらうことができます サラリーマンや年金をもらっている兼業農家は、(表)のように、農業所得が赤字になれば給与や年金所得を合算して、還付申告します。農業所得の赤字分に応じて、給与や年金から源泉された税金を戻してもらうことができます。またその年から住民税も下がります。だから、兼業農家もしっかり確定申告をしましょう。 税務署の調査があっても、税金ノートなら心配無用。農民連なら、いつでも専門家と相談できます 税務署から調査が入っても心配いりません。農民連の税金ノートがあれば、税務署と堂々とやり取りできます。 また、農民連は、農家の立場に立った税理士など専門家といっしょに対策にあたり、なんでも相談できます。だから、農民連は仲間をしっかり守ることができます。
みんな協力しあって確定申告やりぬこう岩手・西根町農民組合税金の学習・計算会開く岩手県西根町農民組合は、三月の税金申告に向けた活動を始めています。例年この時期、二回開く班会は、一回目に「税金の手引き」と「税金ノート」を学習し、二回目は計算会・申告の仕上げです。一月二十日には、指導者を対象とした学習会があり、八人が参加しました(写真〈写真はありません〉)。講師の堂前貢さん(農民連副会長)は、「手引き」や「ノート」を教材に、「税金をめぐる情勢」や「計算上の注意点」などについて説明。参加者からは「肉牛を免税扱いすると、国保税が高くなるというのは本当か」「介護保険の利用料の扱いはどうなるのか」などの質問が出され、みんなで学びあいました。 さらに、「小泉内閣は、お年寄りに冷たいということをみんなに知らせよう」「消費税を勉強して、署名運動をやるべ」という声があがり、意気上がる学習会に。そして、「みんなの協力で全員が確定申告をやりぬこう」と、話し合いました。 (西根町農民組合 鈴木實)
(新聞「農民」2005.2.7付)
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[2005年2月]
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