インド洋津波被害救援の手、広げよう農民連など4団体、街頭で訴え
「世界は一つ、人類は一つ。被災者救援の募金をお願いします」と農民連の石黒昌孝事務局次長の声がビル街に響きました。一月十八日、農民連、全労連、婦団連、日本AALA(日本アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会)の四団体が、JR新宿駅西口でとりくんだインド洋大津波被災者救援募金。各団体の弁士が、宣伝カーの上から被災者がより大きな人道支援を必要としていることを訴えます。一時間で集まった募金は七万八百三十九円。男性や女性、お年寄りから子どもまで多くの人々が応じてくれました。 「一人でも多くの人を救って欲しい」と募金箱にお金を入れる六十五歳の男性の顔は真剣そのもの。また、「子どもや病気で苦しんでいる人に使ってほしい」と六十代後半の女性は語ります。 犠牲者の数が十五万人を超える人類史上かつて経験したことがない大災害。家や愛する家族を失った多くの被災者が、世界中のあたたかい救いの手を待っています。 募金送り先 郵便総合口座一〇〇三〇-六一六七一七一一 「農民連災害対策本部」 まで
被災農漁民の救援呼びかけビア・カペシーナ欧州支部スマトラ島沖地震で、ビア・カンペシーナの会員であるフランス「農民同盟」も、ヨーロッパのビア・カンペシーナ支部「ヨーロッパ農民連絡網」とともに、全欧規模での支援を呼びかけています。昨年ビア・カンペシーナの事務局入りしたジョゼ・ボヴェ氏は言います。「今は世界中から緊急支援のお金が届いていますが、その後の再建のときに支援金が底をついていたらどうなるでしょうか。小規模農漁民の被害は甚大です。私たちの目的は、現地で食料を自給できるよう、農漁民の活動再開を支援することです。被災地で農漁業が再建できなければ、住民はますます都市へ大量に流出するでしょう」。 九八年に中米を襲った台風ミッチのときは、アメリカが遺伝子組み換えトウモロコシを支援食料として送ったといいます。大国の勝手な都合によるそのときの苦い経験から、ビア・カンペシーナの農民たちは、「本当に現地住民が必要としている支援を」と主張しています。 ビア・カンペシーナは、緊急支援が一段落する時期の二月十七〜二十一日に、インドネシアのメダンで現地農民を主体とした農漁業復興のための国際会議を開く予定です。 (パリ在住・羽生のり子投稿)
(新聞「農民」2005.1.31付)
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[2005年1月]
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