「農民」記事データベース20050124-668-05

被災地にトラックを贈ろう

現地農民組織の要請に応え募金訴え

農 民 連


被害甚大

スマトラ島沖地震インド洋大津波

 昨年十二月二十六日に起きたインドネシア・スマトラ島沖地震は、一月十六日現在、犠牲者十六万人を超す歴史上まれにみる大惨事になりました。地震と津波の被害は、アジア、アフリカ十一カ国に及び、現在でも世界で多くの人々が苦しんでいます。

 第一、第二の被災国、インドネシア、スリランカには、農民連が国際活動で交流している農民組織、インドネシア農民組合連合(FSPI)、スリランカ農業・農地改革運動(MONLAR)があります。農民連は地震発生後ただちに両組織と、バングラデシュのユビニグに見舞電を発信し、それぞれの無事を確認しました。

 なかでも震源地に近いインドネシア・スマトラ島北部のアチェの被害は特に甚大です。ビア・カンペシーナ代表でFSPI委員長のヘンリー・サラギ氏は、ボランティア二百人と一緒にアチェ入り。一月四日、ビア・カンペシーナ東・東南アジア事務局を通じて「アチェで十万人、北スマトラで二百人が亡くなりました。アチェ空港と北スマトラ空港には保存食、医薬品、服など救援物資が届いています。問題はそれらを運ぶ車の数が不足していること」ときびしい状況をくわしく報告して、農民連にトラックを寄贈して欲しいと要請しています。

 大津波の被害を受けたスリランカも、救援物資が効率的に配給できず、被害を受けた人々に直接届いていないと、全国漁業労働者連合(NAFSO)は指摘しています。現在NAFSOや関連団体は、救援ボランティアを募り、被害が最も激しいガレ、マタラ、クルタラで被災者救援にあたっています。

 ビア・カンペシーナ国際事務局(IOS)は、加盟組織に救援を要請する文書を送付するなど、組織をあげて救援にとりくんでいます。

 農民連は、昨年四月の国際シンポジウムにパネリストとして参加したサラギ氏の要請に応じて、「最大の被災地インドネシアにトラックを贈ろう」と呼びかけています。

 募金送り先は=郵便総合口座 一〇〇三〇―六一六七一七一一「農民連災害対策本部」まで

(新聞「農民」2005.1.24付)
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2005年1月

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