旬の味
今年も数日を残すばかりとなった。一年過ぎるのが早く感じられて仕方がない。もう少し時がゆったり流れないものか▼わが家では、正月を目前にして、玉ねぎの小袋詰め(七百五十c)作業が急ピッチで進められている。近所の農家の主婦、五人が作業にあたっているが、パートの仕事も年々狭まり、賃金の面でも労働条件の面でも厳しくなり、思うような仕事場を確保できなくなっているという。わが家の場合は仕事場も近く、気心の知れた人たちばかりなので、和気あいあい仕事ができると歓迎されている。「何より化粧代がかからない」と笑う姿にたくましさを感じる▼数年前まで玉ねぎの出荷は、大型コンテナで農協に運んで終わりだった。今はこのような作業をしていることも気ぜわしくさせている一因かもしれない。しかし、消費者により近い販売ルートなので大事にしていきたいと思う▼今年は、農業つぶしの攻撃がいちだんと強まった年だった。来年は知恵と力を発揮して「どっこい生きている」年にしよう。 (白)
(新聞「農民」2004.12.20付)
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[2004年12月]
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