地震で収穫遅れた田んぼに
稲刈りボランティア
関連/全国から寄せられたお米120俵長岡市、山古志村の被災者へ
農民連の会員ら32人
コンバイン3台、手刈りもやって
新潟・栃尾市の農家が大感謝
新潟県農民連は十一月二十二、二十三日、地震で稲刈りが遅れていた田んぼの援農にかけつけました。栃尾市の農家から「まだ刈り残した田んぼがある。何とかしてもらえないか」と電話が入ったのは十九日。「今ごろなぜ?」と思いましたが、「地震で道が通れなくなった」とのこと。翌日さっそく、県央センターの西潟和幸会長、鶴巻純一事務局長と私が、現地へ向かいました。
田んぼへの道は応急修理されていましたが、軽自動車がやっと通れるくらい。稲はほとんど倒伏し、地割れしたところもあります。何とかコンバインが入れるだろうと判断して、翌々日、作業することに決めました。
援農にかけつけたのは農民連の会員が二十五人と日本共産党の救援センターのボランティアが七人。コンバインは地元の二条刈り二台と県央センターの三条刈り一台。しかし手刈りせざるをえないところも多く、参加した農家からは「何年分もの隅刈りをした」との声も聞かれます。七反歩の田んぼを二日間で何とか終わらせることができ、依頼してきた農家にもたいへん感謝されました。
地震被災者の仮設住宅への入居が十一月二十四日から始まっています。県連は全国から寄せられた約百二十俵のお米を被災者に届けるため、小袋に分けて長岡市と山古志村の地震対策本部に目録を手渡しました(写真〈写真はありません〉)。
小袋詰めの作業は二十六日、長岡市の石橋幸男さん宅で行いました。各センターや新婦人などに協力してもらい、二十人くらいで、三キロずつ詰めて密封していきます。その日のうちに約二千四百袋完成しました。引き続き、小千谷市の仮設住宅へも届ける予定です。
(新潟県農民連 鈴木亮)
(新聞「農民」2004.12.20付)
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