古米添加物厚労省が表示徹底を通知都道府県などに 高橋衆院議員の追及で実現
精米段階で古米に添加し、新米に見せかける「精米改良剤」。厚労省は十二月六日、同改良剤を使った米、米飯、おにぎりなどに、その表示を徹底するよう都道府県などに通知し、合わせて全農や卸・小売の業界団体、外食産業の団体にも同趣旨の文書を送付しました。 これは、十一月三十日の衆院農水委員会で、日本共産党の高橋千鶴子議員が質問したことがきっかけ。高橋議員は「食品衛生法の表示義務違反になるのではないか。食の安全・安心の問題であり、まして主食・米にかかわる重大な問題。政府は指導・調査を徹底すべきだ」と追及しました。 同改良剤は古米を新米のように白くし、においを消す添加物ですが、溶血作用や染色体異常を引き起こすプロピレングリコールやカルシウムのバランスを崩すポリリン酸ナトリウムを含みます。 高橋議員は、消費者、業者の「不作に便乗して大量放出された政府の超古米はどこで使われているのか」との疑問の声も踏まえて、これを添加した米やご飯が、消費者はもちろん、扱っている業者も知らずに市場で流通していると指摘。外口崇厚労省食品安全部長は、「適切な表示が十分行われるよう、関係業者に注意を喚起していく」と答えていました。
(新聞「農民」2004.12.20付)
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[2004年12月]
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