「農民」記事データベース20041213-664-04

がんばってます

食料自給率向上の署名

おおさかパルコープ


用紙を四、五百枚くれ
1人で三百集めた人も

“政策転換求める署名や”

 おおさかパルコープは理事会で、「食料自給率の抜本的向上を求める請願」署名に取り組むことを決めました。「三つの理念」((1)平和とよりよい社会(2)豊かな暮らしと健康(3)安全でよりよいものをより安く)を掲げ、大阪市東部と枚方市、寝屋川市など八市を区域に活動している同コープ(組合員・二十八万人)。組織部担当の田ノ上正樹さん(写真〈写真はありません〉)に、署名への取り組みについて聞きました。

 パルコープは、五年前に食品衛生法改定を求める署名に取り組みましたが、今回、「自給率向上署名」に取り組むことを決めるにあたっては、その影響も大きかったのではないでしょうか。いま米不作のなかで、「こうした署名をやっていかなあ、あかん」という芽生えが組合員にみられます。組合員には、産地指定米の案内といっしょに署名用紙を配布。「四、五百枚くれ」という方や一人で三百筆集めた人もいます。

 これまで七カ所で米の学習会が開かれ、一カ所に三十人から百人が参加しています。正直言って、関心の高さに驚いています。これまで田植えや稲刈りの体験ツアーなどを行っても、なかなか運動に結びつかない面もありました。今年は「国際コメ年」ですし、一過性でない取り組みにしたいと思っています。

 学習会を通じて「自給率向上は政府も言っているのに署名が力になるのか」という感想が出たりしますが、「政府はやる気がない。政策の転換を求める署名なんだ」と、話し合っています。

 パルコープの組合員は二十代後半の女性が多く、加工食品で育った世代ですが、こうした署名や学習会を通じて、コープが取り扱う安全・安心な国産の農産物を大事にすることにつながっていけば、と思います。

(新聞「農民」2004.12.13付)
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2004年12月

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