「農民」記事データベース20041206-663-09

この人

和歌山県連の新専従
高橋 範行さん(22)


若い仲間もっと作りたい

 七月から和歌山県農民連の事務局員として働いています。紀ノ川農協にある事務所まで車で、十五分の道のり。自宅は米のほかトマトなどの野菜を作る専業農家です。昨年四月に県立農業大学校を卒業後、実家の農業をしながら、紀ノ川農協の直売所の取り組みなどを手伝ってきました。

 この間、農民連の仕事を勉強しながら、愛媛県内子町の直売所を視察したり、みかん試験場などを見に各地に出かけました。県が安く土地を提供してカゴメのトマト生産工場を建設しようとしている問題では、県交渉にも参加しています。

 県交渉では、トマトの技術や価格の実態をまったく知らない担当者が、農家への影響を十分調査しないまま、県内のトマト生産量に匹敵する生産施設を誘致しようとしている実態に直面。大学校では野菜を専門に学び、トマト栽培を専攻してきただけに、「こんなずさんな行政には任せておけない」と実感しました。

 大勢の前で話すのは苦手ですが、「直売所やイベントなどでお客さんと話すのは好き」。服のデザインに強い関心を持っているほか、いろいろな趣味があるそうですが、最近はダーツにはまっているそうです。

 「いずれは若い仲間の交流会を開きたい。若い人同士なら、参加者が多いだけで盛り上がれると思う。そういう場がほしいし、若い仲間をもっとたくさん作りたい」と話してくれました。

(新聞「農民」2004.12.6付)
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2004年12月

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