この目で見た米軍佐世保基地
なんとしても米軍基地強化に反対
守ろう憲法9条
04年日本平和大会
「基地はいらない、 守ろう憲法九条」――。〇四年日本平和大会が十一月二十〜二十二日、長崎県佐世保市で開かれました。米軍がイラク・ファルージャで住民虐殺を繰り返すなかで開かれた今年の平和大会(写真〈写真はありません〉)。開会に先立って国際シンポジウムが開かれ、アメリカ、韓国、フィリピン、日本の四人のパネリストが連名で「アメリカのイラク侵略に反対し、国連憲章がめざす平和と正義の世界秩序を求める」との「発表文」を公表しました。
大会の舞台となった佐世保港は天然の良港です。しかし、その八割は米軍への提供水域で、市民が制限なく活用できるのはわずか。二十日の「人間の鎖行動」では、八百メートルを超える約千五百人の隊列が二重三重に基地を取り囲みます。また、巨大なイージス艦が居並ぶ港や、それを囲むように配置された米軍の貯油所や弾薬集積所の近くを船で巡る「動く分科会」(21日)では、「佐世保から運ばれた弾薬・弾丸がいまもイラク市民に降りそそいでいる」との説明に、参加者の怒りの声がわき起こりました。
いま、在日米軍基地の再編強化や自衛隊海外派兵の拡大、憲法改悪の動きが強まっています。二十日の開会総会では、米軍新基地建設に反対して座り込みを続ける沖縄・名護、米陸軍司令部の移転がねらわれている神奈川・座間など、各地の取り組みが大型スクリーンに写し出され、それをバックにした生々しい報告に、会場は大きな拍手と激励でこたえました。
グローバル化と農業の報告に立つ
二十一日は十一の分科会やシンポジウムを開催。「くらしを守る運動と平和運動との合流をめざして」をテーマにした分科会では、私も「グローバル化と農業」と題して特別報告を行い、討論に参加しました。
私にとって初めての平和大会でしたが、戦争と平和の問題をこれほど深く考えさせられたことはありません。この経験を今後のたたかいに生かしていきたいと思います。
(上山興士)
(新聞「農民」2004.12.6付)
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