「農民」記事データベース20041129-662-02

福島・国見

新町長は農民連会員

霊山に続き郡内2人目 “農業の振興を”の声も


 福島県の最北端、伊達郡国見町。ここに十一月十四日、郡内二人目の農民連会員の町長が誕生しました。長い間、日本共産党の町議として町民の暮らしを守る先頭に立ち、農協職員として農業の発展に尽力してきた佐藤力さん(57)です。

 また、佐藤さんは、「かんたん農業簿記」というソフトを開発したミライソフト社の社長。同ソフトは、全国の農家にかなり普及しています。

 今、伊達郡は、合併の是非をめぐって激動しています。九月には、隣町の桑折町が合併協を離脱。国見町では、佐藤さんがいち早く元議長、元議員、元助役、元教育長など著名な十人の連名で、町と議会に合併を白紙に戻すよう働きかけ。それから連日のように合併の問題点を町民に知らせるチラシを連打し、町議選告示(九日)までの二カ月間に二十七号を数えました。

 告示の前日、町議会が招集され、合併推進議案が九対八で可決。佐藤さんは、その日の夕方、立候補を決意しました。

 告示日には、自前でポスターを作り、自分で四十枚すべてを張りきり、次の日からは町内四カ所での定時・定点演説など、超短期決戦のなか、ユニークな選挙戦を展開。

 「合併協から離脱し、自立の町を」「怒鳴り散らすワンマン町長から庶民本位の町政へ」―佐藤さんの訴えは日に日に町民に浸透し、伊達郡では、霊山町の大橋芳啓町長に続いて、二人目の共産党員で農民連会員の町長誕生というドラマが生まれました。(写真)

 当選の夜、六十代の女性会員は、「これで国見もよくなる。農業の振興にも力を入れてくれると思う」と、喜びを語っていました。

(福島県農民連 八巻洋一)

(新聞「農民」2004.11.29付)
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2004年11月

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