自給率向上、食の安全を母親大会実行委 農水省に強く要請
第五十回日本母親大会実行委員会は、十月二十八日、大会で決議された五十九項目の要求と分科会申し合わせを、政府各省庁に一斉に要請。日本農業の再生と食の安全確保を求め、全国から十四人の女性たちが農水省に集まり、訴えました。 農民連女性部副部長の中島仲子さんは、「若い農業従事者が減っていくなか、政府はどのように自給率を向上させるのですか。米価暴落で収穫の喜びが、今では苦しみになっています。政府は価格補償制度をしっかり確定するべきです」。 また、いのちをはぐくむ学校給食全国研究会代表の雨宮正子さんは、「学校給食の現場に輸入食品が大量に入り、子どもたちの健康が脅かされています。食の安全を守るため、地産地消を政府・県は進めるべきです」と発言、鋭く追及しました。
雪印労組が勝利解決不当解雇とたたかい二年半ぶり雪印食品一般労働組合は、九月一日に行われた東京高裁の審尋の場で雪印乳業と和解しました。この事件は、二〇〇二年一月に雪印食品で牛肉偽装事件が発覚、一カ月後には会社解散=全従業員が解雇となり、企業のモラルと社会的責任が問われました。このなかで労働組合は、親会社の雪印乳業に対して「牛肉偽装は会社の責任であり、従業員は親会社が雇用すべき」との要求をかかげてたたかってきました。 農民連も多くの労働組合とともに、労働者のたたかいを支援。二年五カ月ぶりの勝利解決で、親会社の責任が明白になりました。 十一月四日に埼玉県内で開かれた「勝利報告集会」には二百人余りが参加(写真上〈写真はありません〉)。雪印食品一般労働組合の佐々木典昭委員長は、「十九人の小さな組合だったが、家族と多くの支援者に励まされて、最後までがんばり通すことができた」と、感謝の言葉を述べました。
(新聞「農民」2004.11.15付)
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[2004年11月]
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