「農民」記事データベース20041108-659-04

10・23憲法シンポ

国民投票法案は改憲への第一歩

阻止の世論盛り上げよう


 「一〇・二三憲法シンポ国民投票法案をどう考えるか」が十月二十三日、東京で開かれました。五・三憲法集会実行委員会が主催したもの。三百五十人が改憲阻止の思いを交流しました(写真〈写真はありません〉)。

 憲法改悪をねらう与党と民主党は、改憲のための国民投票法案を次期通常国会に提出しようとしています。憲法九六条は改憲手続きの一環として国民投票の実施を規定しており、同法案はこれの具体的方法を定めるもの。国民投票法案はまさに改憲に向けた第一歩であり、提出を許さないたたかいが求められます。

 パネリストは、日本YWCA理事長の江尻美穂子さん、東京大学教授の高橋哲哉さん、一橋大学の渡辺治さんの三人。

 江尻さんは、「聖書をどう解釈しても戦争肯定の考え方は出てこない。宗教が自己絶対化するときに災いが起きる」と述べて、ブッシュ大統領を批判。高橋さんは、自民党が六月に公表した憲法改正論点整理案について、「『国柄』という言葉が頻繁に出てくるが、これは戦前の『国体』を言い換えたもの。あまりに復古的、国家主義的な内容に驚かされる」と警鐘を鳴らしました。

 渡辺さんは、改憲勢力がねらう国民投票法案について、「九条改憲の毒まんじゅうをプライバシー権などのオブラートで包んで飲ませようと、一括で賛否を問う方式にしようとしている」と告発。「これとのたたかいを第一の山場にして、改憲阻止の世論を大いに盛り上げよう」と訴えました。

(新聞「農民」2004.11.8付)
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2004年11月

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