旬の味
稲刈り適期はとうに過ぎているから一雨ごとに稲がかしがっていく。とうとう倒伏した田んぼも多い。台風一過になると思っていたのに今日も雨。コンバインの性能がどんなによくてもこれでは秋が遅れる▼そんな日の午後、コンバイン所有者の大半が集まった。ライスセンターがアメックという農協一〇〇%出資会社に委託されるというからだ。次は、旧村に新築されるライスセンターに統合するという▼しかも誰彼の区別なく混ぜてしまうから、減農薬米や稲架(はぜかけ)米の区別もできない。これで有利販売ができるか。いったい誰の発想なのか。支所の店もガソリンスタンドも農機具センターもアメックに経営委託。いつ廃止統合されるか分らない▼集まった兼業農家も受託者組合の人もみな「ライスセンターまで外注か」「合併すれば良くなるずくめだったのに」「そうなれば農協を抜けて別のライスセンターでやるさ」「貯金も引き揚げるさ」「別に組合を作るさ」▼百姓の心に鬼がすんでいることを忘れていないか。 (節)
(新聞「農民」2004.11.1付)
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[2004年11月]
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