この目で見たベトナム農業視察リポート(5)
農業発展に燃える学生たち視察団は、首都ハノイにあるハノイ農業大学を訪れました。大学側から農学科のチェ副主任が大学の概要を説明した後、夏休み中にもかかわらず、二十人近く集まってくれた学生と懇願しました。(写真〈写真はありません〉) チェさんの説明によると、この大学は設立して五十年になり、この間、四万人の農業専門家を輩出、ベトナム農業の発展に大きく貢献してきました。このため政府から「英雄勲章」が授与されるだろう、と話していました。ドイモイ政策のもとで、学生の要望にもこたえて、これまで対象外だったバイオや環境・生態、IT産業の分野などを教えるようになったそうです。 次に視察団は学生たちに次のような質問をしました。 学生生活で一番楽しいことは? ――それは勉強すること。一日も早く卒業して農村に帰り、学んだ技術を生かして貢献したい。 この大学に入学した動機は? ――医学部にも進みたかったが、父の助言に従い、貧しい農村を豊かにするため。ベトナムの発展は農業にかかっており、田舎に帰ってがんばりたい。 戦争と平和の問題をどうみているか? ――戦争に投下する資本があるなら、農業・農村に投下すべきだ。発達した国の指導者は、平和の大事さをよく理解してほしい。 この交流をつうじて私たちは、一語一句もらすまいと目を輝かせて真剣な態度に終始した学生たちの燃えるような情熱と使命感に久しぶりに触れ、痛く感動しました。そして、こうした若者が将来担うであろうベトナムの発展を願わずにはいられませんでした。 (おわり)
(新聞「農民」2004.10.25付)
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[2004年10月]
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