米価 昨年より1万円も下落している
政府は緊急対策をとれ
千葉県農民連 農水省に要請
志位和夫共産党委員長も参加
八日市場市から農業委員が同席
千葉県農民連(大木伝一郎会長)は十月七日、日本共産党の志位和夫委員長とともに米価下落の緊急対策をとるよう農水省に要請しました(写真〈写真はありません〉)。要請には、県内の米どころ、八日市場市農業委員会の秋山清寿会長、片岡守職務代理、依知川智前会長が同席して、全会一致で採択した「米価の異常事態打開を求める建議書」を提出。農民連本部からは横山昭三・米対策部事務局長が出席しました。
大木会長は、米価が昨年に比べて一万円も下落するなど、農家の厳しい実情を紹介。「余っているわけでないのに米価が下落しているのは、政府米の大量放出などが影響している」と述べました。
また、志位委員長は「米価安定の責任を果たすのが農水省の役割である」と強調。さらに、適正水準を大きく下回っている政府備蓄米の三分の二が食用に適さない七〜八年前の超古米であることを指摘し、「国民が安心して食べられる米で適正水準の備蓄米を確保すべき。当面予定している四十万トンの買い入れを、今すぐ実施すべきだ」と要請しました。
これに対して、村上秀徳総合食料局長は、「今年産の買い入れは、十月十五日の作況を見て正式に決める。下手に買い入れると、需給がしまりすぎるおそれがある」などと、稲作農家の切実な願いを無視する態度に終始。しかし参加者と志位委員長がさらに要請し、「四十万トンの買い入れに前向きに努力する」と答えました。
志位委員長は終了後、「農家の田んぼにも足を運びます」と参加者を激励しました。
(新聞「農民」2004.10.25付)
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