「農民」記事データベース20041018-656-18

旬の味


 プロ野球選手会がストに立ち上がり、ファンの応援を受けて、元有名選手の「選手はグラウンドでいいプレーをすることに専念すべき」との言葉を尻目に勝利した▼農民連ができたばかりの頃、ある篤農家に東京での集会の募金をお願いしたら、「農民運動じゃ食えねぇ。集会に行く暇があったら稼いだ方がいい」と一蹴された。その篤農家の米が、今年まだ買い手がつかない。「俺の息子ぐらいのバイヤーが値段だけ言ってきやがる。たかが百姓といわんばかりだ」と吐き捨てる。「ストでもなんでもやって、一泡吹かせてやりてぇ」▼プロ野球選手会は、自分たちのことはもちろん、野球の将来を見据えているのに、経営者は自分のことしか考えていない。そのことがファンに見破られた▼農民の運動も選手たちのようにグラウンド(農地)でいいプレー(ものづくり)をすると同時に、ファン(消費者)との共同をもっと豊かにしなければ、未来を切り開けない。その合言葉は「たかが農民」「されど農民連」。

(本)

(新聞「農民」2004.10.18付)
ライン

2004年10月

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