「農民」記事データベース20041011-655-11

いいにおいにびっくり

堆肥づくり

奈良農民連青年部の勉強会


材料はほとんどタダ 廃棄物も使えないか

 「麹(こうじ)のようなにおいがする」「堆肥は臭いという感じがなくなった」「自分の家の廃棄物も堆肥にできないか?」と、スコップ片手にワイワイガヤガヤ集まってくる青年たち。奈良農民連青年部「にょきにょき」の堆肥勉強会です(写真〈写真はありません〉)。月に二回くらいのペースで七月末から開いています。

 きっかけは、産直センターの青年職員二人が、三重県の堆肥・育土研究所主催の堆肥づくり研修会に通い始めたこと。青年部の会合で話したら、「それは面白そう」「自分で作ってみたいと思っていた」と、実現の運びになりました。

来春に試してみよう 夢が大きくふくらむ

 初めに「もみがら堆肥」の製作がスタート。材料は、もみ殻、米ぬか、鶏フン、山土、落ち葉など、ほとんど無料で集めてきたものばかりです。仕込んで二カ月、三回切り返しましたが、ずっと六〇度以上の高温を保ち、米麹やしょう油のようないいにおいの堆肥にびっくりしています。

 続いて、新日本婦人の会と協力して生ごみ堆肥づくりなども始まり、鉢花農家から出た廃棄物(ポットの残土)と瓦土(廃棄物)で「土ボカシ」も作る予定です。

 春に出来上がる堆肥たち。「みんなで自分の畑や田んぼ、苗作りで試してみよう」「もっといろんな堆肥を作ろう」「青年部でオリジナル堆肥を作って販売しては…」などなど、大きな夢が広がっています。

(奈良県農民連 高砂樹史)

(新聞「農民」2004.10.11付)
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2004年10月

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