「農民」記事データベース20041011-655-08

本の紹介

食糧運動をたおやかに―生協懇10年の轍とこれからの路―

宮村光重著


21世紀の食糧・農業への熱い思い感じる

 二〇〇三年十一月、鹿児島で「食料・農業・食の安全に関する生協懇談会」主催の学習交流会が開かれ、全国から百人を超える生協関係者や産直生産者が参加しました。この学習交流会で宮村光重さんが、「地域でめざす食糧運動」と題して講演。その後、多くの方々から「今後の産直運動の教科書に活用したい」との声があがり、この本が出版されました。

 そのほかに、衆議院WTO特別委員会の公聴会でおこなった「WTOは国益を損ねる」や、「コープニュース」で岩垂弘さん(元朝日新聞編集委員)のインタビューに答えた「農業を大切にする運動を」など、この間の論考などをまとめています。

 著者の宮村光重さんは、東都生協の理事長を長く勤め、また農業・農協問題研究所の理事長、そして食糧の生産と消費を結ぶ研究会の会長という要職にあります。この本からは、「二十一世紀の食糧・農業は、平和と安全な暮らしを求めつつ、協同組合の原則的な組織と事業の展開によって、切り拓かれるべき」だという熱い思いが伝わってきます。

(二〇〇四年五月一日発行、定価千円、コープ出版)

(新聞「農民」2004.10.11付)
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2004年10月

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