「農民」記事データベース20041011-655-06

がんばってます 食料自給率向上の署名

広島県農民連会長 杉本隆之さん


農協・近所訪ね、2週間で約80
用紙もらいに行くと「もう一枚くれ」

 広島県農民連の杉本隆之会長は、自給率向上署名を片手に地元農協や近所の家庭を訪問し、八月には二週間で八十筆近い署名を集めています。「人間、食わずにはおられんので、誰もが賛成してくれる」と話します。

 農協では、組合長、専務、常務、総務課長が署名し、その用紙を職員が自宅まで届けてくれました。組合長は「支所の職員にも署名をもらいに行きなさい」と話し、訪問したある支所では、署名を回覧して全職員が協力してくれました。

 また、近隣の家には署名を預けて、後日訪問。杉本さんは、誰に署名を預けたかメモをして、回収を忘れないように気をつけています。

 用紙をもらいに行くと、「離れて暮らしている息子にも電話で確認したから」と、息子さんの名前を書いてくれた人や、「記入欄が空くのはもったいない」と、近所に声をかけて署名を集めてくれた人も。畳屋さんは、「食糧問題は大事。人ごとでない。職人さんもいるし、大家族なので」と、もう一枚署名用紙を預かってくれました。 

 「『読んだうえで怒りをもって書いて下さい』と訴えて署名を預けている」杉本さん。「同じ署名でもわかったうえで書いてもらうと、なお力強い気がする。預けておけばその家の、都合がいい時に署名してくれる」と、常に二軒、三軒と預けて署名を集めています。

(新聞「農民」2004.10.11付)
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2004年10月

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