「農民」記事データベース20041004-654-09

「アジアの稲作写真展」

水田とそこで働く姿50数点


 国際コメ年を記念した「アジアの稲作写真展」が九月三日から十五日まで、東京・UN(国連)ハウスのギャラリーで開かれました。

 農水省とアジア生産性機構(APO)、国連広報センターが共催したもの。写真家の青柳健二氏が撮影した、日本とアジア二十カ国以上の水田やそこで暮す人々など、五十数点の写真が展示されました(写真〈写真はありません〉)。

 青柳氏は、「アジアの風土に適した稲は、それぞれの地方で独特の景観を作っている」と述べています。その言葉どおり、インドネシアの水田はヤシの木と混在し、中国・雲南省の棚田は雲上に広がり、山形・朝日町の田んぼはまっ白い雪に幾何学模様を残しています。

 「棚田を見ると、人間の偉大さ、ちっぽけさ、勤勉さ、しぶとさなどが複雑な思いとなってわき起こってくる。自然と人間とのぎりぎりの関係、せめぎあいとでも言おうか…」と語る青柳氏。こうした思いを、深くシワが刻まれた農夫の顔や、水路で遊ぶ子どもたちの無邪気な笑顔、家々から炊事の煙が立ちのぼる集落の写真などから感じとることができます。

(新聞「農民」2004.10.4付)
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2004年10月

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