改悪の攻撃を封じよう改憲反対の声 急いで全力で共同センター発足
憲法改悪を許さない草の根からの運動を――。「憲法改悪反対共同センター(略称・共同センター)」が九月十六日、発足しました。全労連、新婦人、全商連、民医連、民青同盟、農民連の六団体が呼びかけていたものです。 共同センターの目的は、「9条の会」の呼びかけに賛同するとともに、憲法改悪を許さない運動を全国各地の草の根から発展させること。この目的を支持し賛同する幅広い団体の結集を呼びかけています。全労連会館で開かれた発足会には、四十一団体・百八人が参加しました。 主催者を代表して全労連の熊谷金道議長が「地域、職場から『憲法を守れ』の声をあげ、憲法改悪の攻撃を封じ込めよう」とあいさつ。続いて自由法曹団の坂本修団長が、憲法をめぐる情勢について講演しました。 坂本氏は、自民党、民主党がともに〇六年に改憲案をまとめるとし、〇七年に国民投票を実施する動きが顕著になりつつあること、マスコミが改憲の旗振り役をつとめ、これに反対する民衆の声を押しつぶしていること、こうした動きの背景にアメリカと財界の強い要求があることなどを告発。「憲法改悪の発議をさせないたたかいを、急いで全力で広げよう」と訴えました。 また、日本共産党の山口富男衆院議員があいさつし、参加者を激励。無所属の糸数慶子参院議員からメッセージが届きました。
発足よびかけ6団体が東京・新宿で署名・宣伝行動共同センターを呼びかけた六団体は、発足会に先立って東京・新宿駅西口で、署名・宣伝行動を行いました。農民連の佐々木健三会長は、戦死した父親が戦地から送った手紙を紹介し、「こうしたつらい思い出、悲しみから生まれたのが、いま私たちが守ろうとしている憲法。力を合わせて大きな運動にしていこう」と訴え。さらに、「世界中の宝である憲法をしっかりと子どもたちに手渡そう」(新婦人の高田公子会長)、「平和な二十一世紀をつくるうえで欠かせない憲法を守ろう」(民青同盟の姫井二郎委員長)など、六団体の代表が次々に宣伝カーから呼びかけました。 一時間あまりの宣伝で集まった署名は八十三筆。快く署名に応じた青年は「憲法改正というが、アメリカ言いなりの改悪だと思う。アメリカが起こしたイラク戦争でたくさんの人が死んだ。日本を戦争の道に進ませないためにがんばってください」と語っていました。
(新聞「農民」2004.9.27付)
|
[2004年9月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224
Copyright(c)1998-2004, 農民運動全国連合会