旬の味
北海道も日に日に緑が濃くなり、さわやかな風が心をいやしてくれる季節になった。水田では五月下旬に田植えした稲が、移植という過酷な条件を克服して盛んに分けつをはじめている。小麦は出穂を終えて、実を太らせはじめた。野菜も生長を競い合っている。私は、生命の躍動を感じられるこんな時期が大好きだ▼作物はウソをつかない。人間が手抜きをすればそのように育ち、丹精込めて育てればそれに応える。農民は、作物の能力を最大限に引き出す介添人だ▼そんな農村の風景とは別世界なのが、国会の状況だ。自公政権の横暴ぶりは目に余るものがある。ウソ・居直り・どう喝、挙げ句の果てに、自分たちに都合の悪い質問を封じて、数を頼んで強行採決するにいたっては、怒りをとおりこしてあきれるばかりだ。良識や理性はどこへ行ってしまったのか▼今度の参議院選挙は、おごり高ぶる勢力に、庶民の意思を示す絶好の機会だ。当たり前のことが当たり前のようにとおる世の中、正直に生きている人々が報われる世を実現するために。 (白)
(新聞「農民」2004.6.28付)
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[2004年6月]
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