朝市を見学、工房も視察…夢がどんどん広がり、「へぇ〜」「ほ〜っ」と感心
知恵出し合い地域の農産加工に挑戦茨城農民連女性部 加工研究会茨城農民連女性部「ゆいの会」の加工研究会が六月九日に開かれ、約三十人が参加しました。これは、女性ならではのアイデアを持ち寄り、知恵を出し合って、地域の農産加工を掘り起こそうというもの。「ゆいの会」では、これを皮切りに連続開催していく予定です。まずは中央農民組合の播谷きみ子さんが参加している農協の朝市を見学(写真〈写真はありません〉)。紫イモの羊かん、もち、きな粉、アンコ、天ぷら、きゃらブキ、赤飯、おから、煮物、漬物、カリカリ梅、みそなど、十五種類ほどの加工品は、すべて手作り。朝三時から準備をする播谷さん。納屋のちょっとしたスペースを改良した加工所はヒントがいっぱいで、とても参考になりました。 続いて、常陸野農民センターの藤岡典子さんの加工所「あじさい工房」を視察。同工房は、十五人の仲間が出資して建てたもの。百人以上のみそ作りを委託加工するかたわら、果樹を中心に経営する藤岡さんはブルーベリー摘みを楽しんでもらったり、酪農家の仲間は自家の牛乳を使ったパン作りに挑戦中と、加工所を通じて夢がどんどん広がっています。 最後は、埼玉産直協同で試験研究センター長を務める立石昌義さん(埼玉農民連副会長)の講演。実際に、凍結乾燥した大根葉粉末と乾燥梨スライスも見せてもらいました。緑鮮やかな粉末をお湯に溶かすと大根の香りがプンプン、梨のスライスもサクっとした歯ざわりで、「へぇ〜」「ほ〜っ」と感心しきり。 設備の投資に二の足を踏んでしまう面もありますが、「材料を提供して作ってもらうこともできる」と立石さん。うどんやケーキに混ぜるなど、二次加工にも利用できると思いました。 盛りだくさんの内容に、参加者の熱気がみなぎる加工研究会でした。 (茨城農民連 吉川路子)
岩手・西根町農民組合湯田温泉へバス旅行岩手県の西根町農民組合は六月六日、十八人の組合員で「湯田温泉めぐり」のバス旅行を行いました。これは、田植えを終えた農作業の慰労もかねて毎年行われているもの(写真〈写真はありません〉)。新緑がとてもきれいな小岩井農場を通って、沢内村にある碧祥寺博物館を見学し、湯田町へ。「牛乳・山菜王国まつり」を見学したあと、目的地の薬師温泉・中山荘に向かいました。バスの中では、年金のことや米、憲法の話まで話題になり、中山荘では豊富な山菜料理に舌鼓を打ちました。 久しぶりに参加した葛巻明子さんは、「沢内甚句のおよねの里にいけるとは思ってもみなかったけど、はじめて来て本当によかった」と、喜んでいました。帰りには、「沢内・銀河高原ビール」の工場を見学しました。 (西根町農民組合・鈴木實)
(新聞「農民」2004.6.28付)
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[2004年6月]
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