有事法案の採決強行に抗議し、発動させないたたかいを全国で強めよう!2004年6月15日 農民運動全国連合会
六月十四日、自民党・公明党は、民主党とともに、参院本会議で有事関連法案の採決を強行し成立させた。参院での審議はわずか三十一時間、公聴会も開かず、まともな審議も行わないで強行したことは許すことができない。私たち農民連は、この暴挙に満身の怒りを込めて抗議する。 折から小泉首相は、ブッシュ米大統領に約束したイラク多国籍軍への自衛隊参加を強行しようとしている。世論調査でも国民の多数が反対しており、国会や国民によく説明せず、武力攻撃を目的・任務とする多国籍軍への参加を強行することは、憲法違反としてきた政府答弁にも反するもので、決して認めることはできない。 有事法案は、アメリカの戦争に自衛隊を参戦・協力させ、国民を罰則付きで強制動員する憲法違反の悪法であることは、国会審議を通じていっそう明らかになった。また、イラクで繰り広げられている現実によって、参戦・協力しようとする米軍の戦争がいかに無法であるかも明白になった。このような中での採決強行は、二重の意味で重大である。 有事法案の成立で「戦争する国づくり」は新たな段階を迎える。この道は世界の平和の流れに背を向け、日本の孤立化を進める道であり、決して未来はない。私たちは、有事法案が成立しても発動させないたたかいを強化する。自衛隊のイラク多国籍軍への参加を許さず、自衛隊の即時撤退をあらためて要求する。目前に迫った参議院選挙で、有事関連法案の採決を強行した自民、公明、民主三党に厳しい審判を下すことをよびかける。
(新聞「農民」2004.6.28付)
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[2004年6月]
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