分析センターだより増える重金属分析依頼 施設の拡充は懸案事項
四月から新入所員を迎え、人員が充実した分析センター。応援して下さる方々のおかげだなあと思いながら、日々の仕事をこなしています。 分析センターは、創設から八年、様々な分析機器を導入してきましたが、物が満載のプレハブ小屋もさすがに、あちこちガタがきているようです。また施設が手狭になり、新たな機器の導入はもうこれ以上は無理という状況になっています。 重金属を分析するために、昨年導入した原子吸光光度計。これによって米や野菜に含まれるカドミウムなどの重金属を調べることができるようになりました。いま徐々に分析依頼が増えつつあります。 同時に、施設が手狭でこの装置を十分生かしきれていないという面もあります。例えば、土壌に含まれる重金属を調べようとすると、特殊な振とう機が必要になります。また、水銀やクロムを調べるにも、別の機器が必要です。ところがこれを入れる場所がまったくありません。やる気にあふれる職員も、原子吸光光度計という分析設備もあるのにできないというのが現状です。 分析センターの将来を考えたならば、施設の拡充は第一番の懸案事項ですが、さすがに一朝一夕で何とかなるという問題ではありません。このままでいいという事柄でもないと思いますが、今のところは場所をやりくりしながらがんばっています。 (I)
(新聞「農民」2004.6.21付)
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[2004年6月]
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