佐久楽農倶楽部通信
もの作りの盛期に長野県佐久地方は、六月六日に梅雨入りした模様。あたりはすっかり田植えが終わり、畑ではもの作りの盛期を迎えている。五月末から出荷が始まったレタスに続いて、六月後半から様々な作物の収穫が始まる。時折、激しく雨が降るなか、六月八日には、佐久楽農倶楽部と佐久産直センターの事務局が合同で畑を見回った。 生協などにまとまった量の出荷を予定している生産者の畑を十数カ所回るのに丸一日かかる。どこでも会員が喜んで迎えてくれた。 小諸市久保の掛川三代志さん(62)もその一人。区長の仕事から解放された久保さんは今年、もの作りに大張り切りだ。 目当てのモロッコインゲンの畑に案内されると、ジャンボインゲン、サヤインゲンも伸び始め、スナックエンドウは数日内に収穫か、というところだった。別の畑では、キュウリも収穫間近、ミニトマト、ナスも育っていた。 「こんなに作っているんだ」と驚く事務局の面々。掛川さんが日ごろ「何か不足して困ったときは声をかけてくれ」と言ってくれている意味がよく分かった。 楽農倶楽部の会員は、五月後半から二十日足らずの間に二十人ほど増えた。多くは、地元スーパー「マツヤ」のインショップ出品希望者だ。五月二十九日を期して、これまでの二店に加え、新たに二店でコーナーがオープンしたことが、入会に拍車をかけた。 マツヤからはさらに、軽井沢店にもコーナーをとの要請がきている。百十六人の大所帯になったマツヤ部会の武井勝利部会長は、店を回っては整理整とんに余念がない。 (浄)
(新聞「農民」2004.6.21付)
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[2004年6月]
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