田植え交流会 7年目迎えたよ
庄内産直センター 横浜の2つの保育園
20aの田植えもわずか30分
かかしもたくさん作ったょ
笹笛、ほう葉のお面作った
山菜づくしメニューに舌鼓
みんなの願いが届き、絶好の天気となった五月三十日、青空の下で七年目を迎えた「生命の源にふれる旅・田植え交流会」が行われました。
参加した横浜の「みどり共同保育所」、「苗場保育園」の園児たちと父母、保育士は七十八人。前日、大型バス二台で訪れました。庄内産直センターの組合員も、家族も含めて六十七人が昼食準備や田植え、夜の夕食交流会に参加。総勢百四十五人が交流を深めあいました。
苗場保育園を卒園してからも七年連続して毎年この交流に来ている中平千佳さん(小学六年)は、小学生のリーダーとなって田植えをリード。また、みどり共同保育所の三原祥平くんのお母さんは、子どもだけ参加のつもりでしたが、子どもと田植えへの思いが募り、急きょ当日の朝一番の飛行機で参加しました。
用意した二十アールの田んぼも、みんなで植えて三十分でできました。「はじめての子どもたちなのにうまい」と組合員が言うほど。田植えの後は、朝日村の組合員の案内で自然散策。流れる清水をフキの葉っぱのひしゃくで飲むと「フキの香りがする」「冷たくておいしい」の声が。笹笛や、ほうの葉のお面などを組合員が作ると、「作って」と子どもたちが取り囲みます。
昼食は、組合員が朝から山に入って採ってきた山菜で「月山タケノコの味噌汁」「ウドの和え物」など旬の山菜づくしメニュー。とくに、焼いた月山タケノコに味噌をつけたのは「おいしいくて二十本は食べた」という人も。
一行はその後、羽黒町の松ヶ岡農場でアスパラガスの収穫を体験。一面に広がったアスパラ畑から「ほら見て」「わぁ、大きい」と、子どもたち、おとなたちの歓声が響き渡ります。その夜の夕食交流会に早速、収穫してきたアスパラをゆでて試食。「甘くておいしい」「最高」との感想。参加した父母からは「必ず稲刈りにも参加します」「庄内のみなさんの温かい気持ちに感動した」の声が聞かれました。
一行が田植えした組合員の遠藤初男さんの田んぼには、二つの保育園の子どもたちが作った「かかし」が立ち並び、秋の稲刈り交流会が行われる九月二十五日まで、しっかりみんなの代わりに田んぼを見守っています。
(庄内農民センター・菅井巌)
(新聞「農民」2004.6.21付)
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