トウモロコシ「きぼう」夢も大きく初出荷周りの指導を頼りに 見よう見まねで栽培
転業1年の新就職農家山梨の池川雄二さん(47)甲府盆地のど真ん中。ここに春の訪れとともにトウモロコシ栽培を始めた池川雄二さん(47)がいます。昨年までガス配管設備業を二十数年来営んでいましたが、事情で転業を考えるようになり、山梨農民連に相談。津久井裕事務局長とは青年運動を通じて昔からの仲間で、「生産に参加してみないか」という言葉に乗って、トウモロコシ栽培から農業を本業にすることになりました。 昔から仕事の合間を見て、自分の家の農業を手伝っていた池川さん。しかし、農業を一から行うのは初めてです。今年に入り、土地探しからはじめ、甲府市農業委員の佐野安男さん(県農民連副会長)にお願いして二反の畑を借り、準備に取りかかりました。 それでも資材も経験もない池川さん、栃木農民連の海老原恒夫さんや周りの農家の指導が頼りです。二月十二日に「スーパースイートきぼう」の早生・晩生の種子をまき、山梨でしか使われない二重トンネルと「湯たんぽ」(写真〈写真はありません〉)を使って、見よう見真似で栽培してきました。 この「湯たんぽ」は、水の入った太めのビニール管を畦の真ん中に置き、日中の太陽熱を蓄えておく優れもの。この装置のおかげで、使用していない農家が霜の被害に遭ったときも池川さんの苗は無事でした。 トンネルを開けるのが遅くて少し葉先を焼いてしまった失敗もありましたが、五月二十七日、農民連の名前をしっかり印刷した出荷箱で、上尾市場に初出荷。価格はこの季節のトウモロコシの価格には及びませんでしたが、池川さんは「何も知らずに生まれて初めて作り勉強させてもらったから、価格はこれで満足だよ」と笑って語ります。 そして、「今年もう一度種をまき、可能なら年二回取りをしてみたい」と意気軒昂です。民医連向けの米やジャガイモも作っており、山梨農民連に新しい息吹を吹き込んでくれています。 (山梨農民連 津久井裕)
(新聞「農民」2004.6.21付)
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[2004年6月]
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