「農民」記事データベース20040621-640-02

年金法改悪 国民は断じて許さない

強行採決 農の現場から怒りの声

 「際限のない負担増と給付の削減」「百年安心どころか百年不安」――。自民・公明両党が六月五日、参議院で強行した年金制度改悪に対する怒りの声が各地であがっています。


これでは農業やっていけぬ

可児すみ子さん(58) 岐阜県 稲・畑作兼業

 ごまかしで強行するなんてとんでもない。給付が下がれば年金だけでは生活できない。考えれば考えるほど腹が立つ。

 首相は、「年金だけで生活するのは無理がある」なんて開き直り、国民をバカにするのもいい加減にしてほしい。私たちはお金がないから年金で生活するしかない。献金が入る政治家とは違う。国会議員の年金は大幅にカットして、私たちと同じ水準にすべき。

 夫の退職金を食いつぶしながらも必死に農業を続けているが、固定資産税などの税金も年々高くなっている。年金で食べていけなければ、農業を続けることができなくなる。


国民の七割が反対してるのに

住谷輝彦さん(76) 群馬県 酪農

 “何やってんだ”と腹わたが煮えくりかえる思いだ。国民の七割が反対しているのに強行採決なんてとんでもないし、与党はふとどきだ。

 日本はこれだけの経済大国になっているのだから、ヨーロッパなみ、先進国なみに最低保障年金制度を作って“キッチリ”生活を保障すべき。

 公明党は、衆院で法律を通してから神崎代表の年金未納を発表するなんてひきょうだ。「百年安心」などという宣伝のウソがバレ、化けの皮が剥がれたのだから、政府は法律を出し直すべきだし、それ以外にない。

 これは撤回させなきゃならない。参院選で与党に大打撃を与えることが必要だ。

(新聞「農民」2004.6.21付)
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2004年6月

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