「農民」記事データベース20040614-639-02

肝付吾平町農協(鹿児島)

農民連ルートで米販売

600人組合員の総意と組合長


 鹿児島の未合併農協、肝付吾平町農協は五月十六日、約六百人の組合員が参加して総会を開き、休坂義数組合長は、農民連が紹介するルートでの米の販売を表明。組合員の総意として準産直米運動への参加を確認しました。

 総会のハイライトは、吾平町農民組合の萩崎英珍組合長と馬渡和美さんの質問に対する休坂組合長の回答です。合併しないとの決議にいたった経過を問うたのに対して、「県当局や県中央会から度重なる合併の誘いを受けたが、理事会で反対決議をして文書で『合併せず自力で運営する』と回答した」。

 また「『米改革』のもとでのJAの対応は?」との質問に対しては、昨年出荷した卸から二倍の注文が来ていることを述べた後で、「農民連とも共同して東京に出荷することを決めた。このように販売面でも明るい展望を切り開いている」と回答しました。

 これに先立つ十三日には、玄関に「歓迎農民連様御一行」の看板が掲げられた同農協を、農民連の笹渡義夫事務局長、横山昭三米対策部事務局長らが訪問し、休坂組合長、今吉幸夫参事と懇談。同農協の理事を務める私(真戸原)も同席しました。

 笹渡氏は、政府が進める「米改革」の矛盾や、これに対する農民連の運動を説明し、準産直米運動への理解と協力を要請。

 これに対して休坂組合長は、組合員の要求に根ざした事業活動が成功していることや、合併せずに組合員の利益を守って運営する方針を紹介。準産直米運動については、出荷先とも独自に交流を深めていることなどを話し、「農民連と協力してルートづくりを進めたい」と語りました。

(鹿児島県連 真戸原勲)

(新聞「農民」2004.6.14付)
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2004年6月

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