旬の味
いまアメリカは、BSEの全頭検査をしなくても輸入を再開しろと日本政府に迫っている。世論が強いので、政府は反対しているかのように装っているが、交渉に応じること自体おかしい。それは「受け入れ」の第一歩。アメリカに卑屈な自公連立政府のこと、いつどうなることやら▼BSEはないと言われてきたアメリカで感染牛が見つかり、そしてロクな検査をしていないことが分かった。輸入禁止は当然だ▼ところがマスコミは「あと在庫はいくらあるか」といったことを大きく報じ、政府は、一〇〇%アメリカ牛肉だと自慢し、自認してきた吉野家の牛どんを禁止しなかった▼相手はありもしない「証拠」でイラク戦争をやったアメリカだ。「アメリカ牛肉でもいい」という消費者の「声」をでっち上げたり、未検査を検査ずみだと「証明」するくらい朝飯前だろう▼「かりに政府が妥協しても、わが県の牛肉は全頭検査をする」という事態を消費者とともに作り出したい。全頭検査の体制はすでにあり、難しいことではない。先手必勝だと思う。 (節)
(新聞「農民」2004.6.7付)
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[2004年6月]
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