「農民」記事データベース20040607-638-08

環境保全型農業めざし講習会

昔のようにホタルを呼び戻せないか

奈良県農民連米部会 おや・まぁ・へぇーと笑い

関連/摘む楽しさ、おいしさ知った


 「なるほどなぁ」「やってみたら簡単やけど、なかなか思いつかへんなぁ」、奈良県農民連米部会の会員でつくる無農薬稲作の会主催の「無農薬稲作講習会」は、いつもの通り、感嘆符(ヘェー)と笑い声が飛び交います。

 五月十日の講習会には、平日で雨にもかかわらず十人が参加。民間稲作研究所の稲葉光國先生を講師に迎え、もみまき、苗床作り、ペレット成形機による発酵肥料作りについて、手取り足取り教わりました。(〈写真はありません〉写真)

 この会は、県農民連が「環境保全型農業」に取り組むと決めたのを機に、「非組合員ともつながって一緒に学習し、出荷しよう」と今年三月に立ち上げました。「昔のようにホタルを呼び戻せないか」「消費者に無農薬のおいしいお米を届けたい」「無農薬への思いはあるが技術を学びたい」など、さまざまな要求を持つ十六人でスタート。そのうち四人が、新しく農民連に加盟した人です。

 三月に開いた一回目の講習会の後、「費用はかかるが最低限の機材は必要」と、ペレット成形機と四十グラムの薄まきが可能な播種(はしゅ)機を共同で購入。「米ぬかペレット」を作り、「米ぬか深水による無農薬栽培」に挑戦しています。

 六月には、田植え、米ぬかペレット撒き、本田管理の講習を予定。数年かけて全員が有機認証を取ろうという目標を持ち、笑顔で楽しく取り組んでいます。

(奈良県農民連 高砂樹史)


摘む楽しさ、おいしさ知った

イチゴ狩り 千葉・船橋

 新婦人船橋支部親子リズムのみなさんが五月十七〜十九日、船橋農産物供給センターの生産者のハウスでイチゴ狩りを楽しみました。この交流は今年で三年目ですが、三日間で六十組の親子が参加して大盛況です(写真〈写真はありません〉)。出荷がほぼ終わったこの時期に、真っ赤に熟した甘いイチゴを摘む楽しさ、おいしさをぜひ体験してもらいたいと、イチゴと生産者にもうひとふんばりしてもらっています。

 すっぱいものが苦手でケーキのイチゴは食べないという若いお母さんも「生まれてから今までに食べた数より、今日食べた数のほうが多い」と言うほどおいしいイチゴを食べながら、農業への理解を深めていきます。お昼は近くの公園や栗林で持参したお弁当を広げ、子どもたちも自然の中でのびのびと遊び、「次のトウモロコシ狩りは、調理室を借りて、採りたての夏野菜を生産者と一緒に食べるのはどうかしら?」などと、アイディアを出し合って計画を立てています。

(新聞「農民」2004.6.7付)
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2004年6月

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