農民しめだす「米改革」やめよ
食健連、農民連が農水省交渉
米守る・自給率向上
署名8万人分 紙議員に渡す
全国食健連と農民連は五月二十四日午後、「米を守る」署名と「自給率向上」署名の計八万を日本共産党の紙智子参議議員に手渡し、続いて農水省と交渉しました。(写真〈写真はありません〉)
農水省の担当者は交渉で、農家の首切りをすすめる米改革について「農業を守るためにやっている」などと発言。
これに対して、農家からは「政府の政策で家屋敷を担保に入れ大規模化してきた四十代の農家の経営が、米価下落で行き詰まっている。政治の責任を自覚していない」(千葉)、「国際コメ年で、国連は米の増産を呼びかけているのに、これと矛盾した農家の首を切る政策をなぜ進めるのか」(富山)と怒りの声があがりました。
要請項目は、(1)WTOでは食糧主権を主張し、ミニマムアクセス米などの輸入を廃止すること。FTA交渉では農畜産物の関税無税化や低減をしないこと、(2)中小農家を稲作から締め出す米改革をやめること、(3)生産費を償う米価を保障し、中小卸やお米屋さんの営業と国民の主食を守ること、(4)セーフガードで激増する農産物の輸入を制限し、中山間地の所得保障を継続すること、(5)学校給食に国産、地元産を使用することを推進し、補助を行うこと、(6)加工品を含むすべての食品について、原材料の原産国(地)表示を行うことの六項目です。
(新聞「農民」2004.6.7付)
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