「農民」記事データベース20040531-637-20

この人

農民連食品分析センター 仲前 聡さん(25)


食品添加物の研究に意欲

 京都府立大学の大学院在学中は、食品安全性学研究室で化学物質の毒性について研究。この春卒業し、四月から分析センターで働き始めました。

 入所のきっかけは、信州大学の学生だった頃の友人の紹介。食の安全に関心を持つようになったのは大学二年生の冬、全学連が主催した学術・文化イベント「十二月祭」で、食をテーマにした分科会を主催した時でした。

 この分科会で食品添加物について報告。「資料をまとめながら、添加物を極力減らす国会決議があるのに、実際には大量の添加物が使われていることを知りとても驚いた。今でも鮮明に覚えている」と話します。

 この時作ったパンフは好評で、参加した学生はとても興味を持ってくれたそうで、「皆、自分の食べるものが気になっているのだとわかった」と振り返ります。

 子どもの頃に暮らしていた大阪の埋め立て地の団地は環境が悪く、この体験を通じて環境に関心を持つようになったという仲前さん。今は、緑豊かな茨城県取手市から通っています。

 休みの日には、近くを流れる利根川の河川敷を散歩したり、自転車で近所の田や畑が広がる農村部をサイクリングしたり。「河川敷に一面、菜の花が咲いているのを見たときは感動しました」といい、ヒューマンファーマーズの音楽が大好きで、毎朝目覚ましがわりにかけているとか。

 「今はとにかく、分析技術を覚えないと。いずれは、食品添加物などの毒性についても研究できたら」と希望を話します。

 追い求めるものは愛情と科学。趣味はハイキングと登山です。

(新聞「農民」2004.5.31付)
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2004年5月

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