西東京・米研ドタバタ奮戦記米屋さんが田植に集まった生産者の気分、田んぼの香りお米にそえて届けたいから
「生産者の気持ちや、田んぼの香りをお米に添えて届けたい」と、街の米屋さんが田んぼに集まりました。農民連の準産直米を扱う西東京米研のメンバーです。「米研村」と名づけられた千葉県酒々井町の十アールの田んぼで、五月五日、田植えが行われました。 「つくる側の苦労を体験したいと、ずっと思っていたんです」と金井一浩さん。「金井米店」が言い出しっぺになり、同じ思いの十一店舗で「米研村」を結成、一から米をつくることにしました。 金井さんは五月一日、代かきを体験。トラクターを動かし、第一声は「気持ちいい」。「田植えのイメージしかなく、植える前の作業を初めて知った」と言います。 そして田植えには、金井さんを先頭に、「大沢米店」の内山栄二さん、「羽衣商店」の比留間正義さん、「あずま食糧」の池田満さんが参加。印旛農民センターの糸川幸一事務局長に教わり、一番手は格好が本格的な池田さん。機械に振り回され、苗を踏みそうになりながらも何とか植えていきます。続いて金井さん。さてお次は…と見ると、比留間さんは長靴でない。米づくりを語らせたら一番の内山さんも普通の長靴。結局、池田さんと金井さんの奮闘で植え終えました。 その後はみんなで、広く開いたうね間や田んぼの隅を手植え。農薬は使わず、仕上げに米ヌカをまきます。まわりの田んぼを見て「おー。まっすぐだ」と植え姿をチェック。「見るところが違うね」と笑い声が広がります。近くのお店でこれからの作業を相談。「米研村」の奮闘は続きます。 (千葉県農民連 小倉毅)
(新聞「農民」2004.5.31付)
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[2004年5月]
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