旬の味
先日、地元紙編集部から届いたブックレット『食卓の向こう側』第一弾をぜひ紹介したい▼マンションに住む会社員の夫は栄養ドリンクを飲んで出勤。寝るのが遅かった長男は布団でグズグズ、朝食抜きで学校へ。妻はトーストと牛乳で済ませ、「朝はあわただしいから三人が食卓にそろうことはない」。お昼はコンビニ弁当とお茶を買い、五百円でおつりがきた。女子学生に二十年後の食卓を聞いたところ、答えは皿に盛られたビタミン剤とサプリメント(栄養補助食品)▼「呆食という言葉がある。栄養バランスなど考えず、好きなものを食べること。呆食は学生だけにとどまらない…」と述べている。問い合わせは、西日本新聞社電話092(711)5523▼年末、果実用袋から残留農薬が検出されて大騒動になり、メーカーが自主回収した。しかし自然はそんなことと関係なく、花が満開。新緑の中、消費者と「ワラビ狩り」をやったら大受けで、今度は田んぼを一緒に作ろうと話が進む。呆食の時代だからこそ、自然の中で夢と命の叫びを育てたい。 (督)
(新聞「農民」2004.5.17付)
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[2004年5月]
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