「農民」記事データベース20040517-635-12

みんなで知恵だしあった手作り青きな粉

香ばしくてうまく注文殺到、すぐ完売


 山形・庄内農民センター朝日支部

 例年になく雪解けの早い山形県朝日村で四月、組合員四人が遠藤重輔さんの作業場に集まって、青きな粉づくりをしました。

 青きな粉づくりは、昨年からの念願です。庄内産直センターが産直している笹まきに「かけるきな粉はないか」との要望にこたえて、朝日支部の人たちが青豆を作付。この日は、待ちに待った、その収穫した青豆を粉にひく作業です。

 粉ひき機は重輔さんの家にあったものを使用。「何年も使ってなかったので、昨日、点検修理したよ」と重輔さん。準備した青豆は、みんなで二斗(約三十キロ)。まずは全員で豆を炒(い)ります。重輔さんの奥さんのせつ子さんはコンロで、遠藤恵美子さんと今野太一さんは薪ストーブで半日かかりました。

 そしていよいよ炒った青豆を粉ひき機で粉砕。ふるいで選別し、残った粗い粉を再度機械にかけます。繰り返すうちに、作業場がきな粉の香ばしい香りに包まれました。

 「いつになったら、きな粉になるのか心配だった」という恵美子さんも自分の青豆がきな粉になって笑みがこぼれます。ビニール袋に二百グラムずつ詰めて、百袋の青きな粉が完成しました。

 その夜は、早速、反省会。太一さんの奥さんが作りたての笹まきを持参し、みんなで作った青きな粉で試食。「香ばしくておいしい」と格別の笑顔。産直センターでも「朝日村手づくり青きな粉」として紹介したところ、注文が殺到して、作った青きな粉はすでに完売。「まだ青豆があるから作れる」と、朝日支部では追加の生産を準備中です。

(庄内農民センター 菅井巌)

(新聞「農民」2004.5.17付)
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2004年5月

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