「農民」記事データベース20040517-635-07

フォーラム 自立向け真剣な討議

小さくても誇りもち 輝く自治体づくりへ

125自治体、34市町村長が参加


 全国二十三人の町村長が呼びかけて、第三回「小さくても輝く自治体フォーラム」が、四月二十四、二十五の両日、長野県原村で開かれました。(写真〈写真はありません〉)このフォーラムには、北海道から沖縄まで百二十五自治体から、三十四人の市町村長を含む五百二十人が参加しました。

 国主導による「平成の大合併」が押し付けられ、地方交付税が大幅に削減されるなかで、合併をしないで自立(自律)をめざす「小さくても誇りの持てる自治体」づくりが進められています。

 フォーラムでは、自治体問題研究所の池上洋通さんが「広がる『自立』への真剣な活動―市町村合併の全国的な状況」について、また長野県知事の田中康夫さんが「コモンズからはじまる信州ルネッサンス」と題して、特別講演を行いました。また、新市町村合併法案をめぐる法律問題や地方交付税と財政運営について、研究者から報告がなされました。

 一方、自立に向けた自治体の経験を交流。新潟県津南町の小林三喜男町長は、全職員・住民参加による「自律に向けた町づくり」将来ビジョンの作成に向けた経験を語りました。長野県阿智村の岡庭一雄村長は、中学生以上に行った住民意向調査と自立計画づくりについて、また原村の清水澄村長は、合併推進から自立をめざす村になった住民の変化と行政の取り組みについて、それぞれ報告されました。

 最後に、「政府の『三位一体改革』に反対し、『もう一つの地方税財政改革』を求める」とのアピールを採択、「小さい自治体だからこそ、誇りと輝きを持つことのできる『二十一世紀型地方自治』の建設に向かって前進すること」を呼びかけて、閉会しました。

(新聞「農民」2004.5.17付)
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2004年5月

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