「農民」記事データベース20040517-635-06

04年全国研究交流集会

各地からの報告

福島県農民連事務局次長 森谷  精


新婦人会員と交流深め準産直米の飛躍めざす

 福島県農民連は、農民連というラベル、安心・高品質というレベル、これを大切にして準産直米の飛躍と新婦人産直の拡大にとりくんでいます。

 三月三十一日から四月四日まで、恒例の大阪新婦人との交流会が開かれ、福島から二十三人、石川から七人、大阪からは八人が参加。三十三歳の青年から七十一歳のおばあちゃんまで、大阪中をかけ回り、百三十五カ所、千二百人を超える会員さんと交流しました。

 今年の交流会は、農村で起きていることを農家が自分の言葉で語り、消費者が自分のことのようにこたえてくれたというのが大きな特徴です。「米改革」の中身や、都会と農村に共存する高齢化や経済の停滞といったテーマで話し、それを聞いた小学六年の女の子は「日本の自給率はとても低く、輸入品がたくさん入ってきて農家の人はたいへんだそうです。でも、がんばってほしい」と、心温まる感想を寄せてくれました。

 次に準産直米についてですが、今年立ち上げる「農民連ふるさとネットワーク」の柱にこれを位置づけるということで、福島でも奮闘しています。そのうえでいくつか述べたいと思います。

 一つ目は、米屋さんの「業務用も」という要望にこたえて多様な銘柄のお米を提供していくこと。二つ目は、福島県農民連がインターネットで公開し、注目されている「産直あんしんナビ」にみなさんにも参加してほしいということ。三つ目は、福島では十人の米検査員の体制をめざしていますが、全国でも検査の対策を立てる必要があるということです。

 そして何よりも重要なことは、準産直米を出荷する仲間を増やすことです。福島では、春の運動を通じて四月以降も加入者が相次いでいます。「米改革」で先行きが見えない状況に置かれている農家に、農業を守る道と農民連の目指す方向を大いに語り、目標を達成したいと思っています。

(新聞「農民」2004.5.17付)
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2004年5月

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