「農民」記事データベース20040517-635-05

農業委員会長“米問題わかった。励まされた”

おらあ、このビラにほれちやつたよ

新聞「農民」号外配布に燃える掛川さん(長野・小諸市)


準産直米予約も取る活躍

 長野県小諸市に、新聞「農民」号外の配布に燃えている人がいます。掛川寿夫さん(72)です。

 掛川さんは、トマト、ジャガイモ農家ですが、この春、三、四日で、新聞「農民」読者を十六人増やしたつわものです。久保産直会代表、佐久楽農倶楽部世話人として、常に“火種役”となっています。

 「おらぁ、あのビラを見てほれちゃったよ。まず、表紙の『国際コメ年』という打ち出しが気に入った。中を開けば、分かりやすくできていて、とってもいい」。

 佐久に五千枚の号外が届くやいなや、まっ先に動き出しました。まずは掛川さん、小諸市役所の農林課、農業委員会で配布。さらに知り合いの市議に、他の議員への配布を依頼。また地元でも、他の世話人と一緒に配布しています。

 号外を読んだ農業委員会長が、掛川さんに言いました。「あれを読んで、初めて米のことがわかった。おれは励まされた」。

 「励まされたとはうれしい。もっともっと多くの人に見せなければ」と掛川さんはさらに燃えています。

 四月二十一日、掛川さんは、「過剰米対策」に腹を立てていた友人宅で、号外をもとに五人と話し合いを持ちました。その場で、六十一俵の準産直米の予約が取れました。掛川さんが初めて取った予約です。

 「田植えになればくたびれて、ビラを読むどころではなくなる。撒くなら今のうちだぞ。あのビラはいいぞぅ」。こう言って、掛川さんは、佐久楽農倶楽部の幹部、活動家に電話をかけまくり、励ましています。

(長野県農民連 土屋浄)

(新聞「農民」2004.5.17付)
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2004年5月

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