本の紹介大原穣子・監修『おくにことばで憲法を』朗読CD付
大事な日本国憲法が身近になりましたこの本は、日本国憲法の前文と九条を、青森から沖縄まで全国九つのおくにことば(方言)でまとめたもの。そして、そのおくにことばをCDで聴くことができます。たとえば、「まんつハア、絶対ぇに武器は持だねぇごどにしたのだ」(岩手)、「軍備をもっとらにゃー戦争はできんのじゃけー」(広島)など。それは、親しみのあるあたたかい響き、なつかしい響きです。いわさきちひろの絵がちりばめられ、「おとなの絵本」ふうに仕上げられています。憲法改悪の流れが強まる中、多くの人に読み、そして聴いてほしい本です。 この本をまとめたのは、女優で方言指導者の大原穣子(じょうこ)さん。大原さんは、方言指導のかたわら、憲法を方言で語る活動を続けていますが、おくにことばの方言で訳して話せば、憲法もより身近に感じると訴えてきました。日本各地に招かれてこういう話をすると、「穣子さん、CDはないんですか?」と聞かれるそうです。この本は、こうした声にこたえて生まれました。 「この地球から戦争がなくなり、世界中の子どもたちが未来に夢を抱き、瞳を輝かせて暮らせる日が一日も早く訪れますように」―大原さんの平和への願いが込められている本です。 (A)
(新日本出版社・1800円)お読みになりたい方は、お近くの書店か、新日本出版社営業部(担当‥川上)電話03(3423)8402まで (新聞「農民」2004.5.3付)
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[2004年5月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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