「農民」記事データベース20040426-633-17

旬の味


 NHKの朝のテレビドラマ「天花」が始まった。仙台が舞台とあって農業の話題が頻繁に出てきて興味をそそられる。実際に農業をやっているものからみると物足りない面もあるが、「農業は大事だ」とのメッセージは十分伝わってくる。農業を取り上げた番組が少ないだけに、今後の展開に期待したい▼「天花」でも主人公の父親が国の減反政策に嫌気をさして食糧事務所を辞めるシーンがあったが、極め付きの減反政策ともいえる「米改革」がスタートし、生産現場では矛盾が吹き出している▼地域ビジョンを作成したものの、当初予定した交付金が実際には一七%も減額されたり、農家選別政策の目玉である「担い手経営安定対策」も、拠出する金額が受け取る金額を上回り、対策に値しないことなどが明らかになった。そのことを問われた農水省は「貯金のつもりで積んでほしい」と答える始末。これほど無責任なことはない▼国に勧められて「米改革」に貯金するつもりはない。生産から撤退せず、たたかい続けるのみだ。

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(新聞「農民」2004.4.26付)
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2004年4月

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