「農民」記事データベース20040419-632-09

販売スタート

手作り 真心こめた大豆菓子

茨城県南 農民組合・産直ネット


味と安全さに惚れ込んだ地元の菓子屋さんと協力

 茨城県の県南農民組合・県南産直ネットワークでは、遺伝子組み換えでない安全な大豆を使い、地元のお菓子店の協力を得て、手作りの真心こめた大豆菓子の販売をスタートさせます。

 県南農民組合は、生産者と消費者が手を結んで大豆の自給率を高める「大豆畑トラスト運動」を進め、今年で七年目になります。手作り豆腐をつくる「豆腐キット」を広めたり、豆腐屋さんと提携した「町づくり運動」など、国産大豆を見直す取り組みを進めてきました。

 事務局の小林恭子さんは、昨年、長野食健連のシンポジウムに行ったときに買った大豆菓子に魅せられて、ぜひ商品化できないかと考えました。今年になって、女性部総会の会場になった保養施設のおみやげコーナーで落花生菓子を見つけ、この製造元の菓子屋さんに「私たち農民の仲間で大豆を作っているのですが、お菓子にできませんか」と相談したところ、すぐに会ってもらうことができました。

 このお菓子店は、竜ヶ崎市にある創業三十年の「(有)郷土の香り・石嶋」。市内に三つの販売店舗を持ち、落花生を中心に、郷土の名産品を扱ってきました。五年前には、加工して販売するだけでなく、「農業生産法人」を取得して、みずから石嶋農場をたちあげ、水田五ヘクタール、畑十五ヘクタールで、米と落花生、さつまいもなどを生産し、生産から加工・販売と一貫した菓子づくりをしています。

 社長の石嶋四郎さん(写真上〈写真はありません〉)は、「大豆も作りたかったが、栽培がむずかしい」とあきらめていたとき、小林さんから相談を受け、安全な大豆と味にほれこんで「この大豆なら作れる」と快諾。商品化に向けて試作をつづけ、「煎っただけ大豆」や「沖縄黒糖入り大豆」「きな粉入り大豆」など五種類の大豆菓子を、七十グラム百円から百六十円で売り出すことになりました。

 いま、美容と健康によいと注目される大豆は、「イソフラボン」のほか、たんぱく質やビタミン類が豊富で、血液をサラサラにして老化防止に最適といわれています。

 小林さんは、「地元のお菓子店と協力できてうれしい。いま国産大豆が、どこでも求められていると感じた。試食をした誰もが、おいしいと評判。手軽に大豆を食べてほしい」と、はりきっています。


 イベントや共同購入にぜひご利用ください。

<連絡先>

 県南農民組合 電話0297(70)3503 ファックス0297(82)6640

(新聞「農民」2004.4.19付)
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2004年4月

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