「農民」記事データベース20040419-632-06

聞くと見るとでは大違い

輸入農産物ますます怖くなった

神戸港を視察 岡山県の農民連・新婦人

関連/福島青年部がスキー交流会

 国連が定めた「国際コメ年」の今年、日本の米と農業を守るために輸入農産物の実態を知ろうと、岡山県農民連と新日本婦人の会岡山県本部は三月三十一日、共催で神戸港を視察しました。


監視体制もっと強化/産直野菜増やしたい

 三台のバスに分乗し、朝早く県内各地を出発した参加者百人は、危険な輸入農産物を特集したビデオを見ながら神戸税関ポートアイランド出張所へ。全税関労組神戸支部・税関行政研究会の柳沢尚さん、古谷太郎さんの案内で訪れた保税くん蒸倉庫には、輸入カボチャや玉ねぎが山積みにされていました。

 青酸ガス処理が行われていることを示す「くん蒸中」のランプがついた倉庫の前を横切り、別の倉庫の中に入ると、鼻を突くようなにおいがします。参加者は説明を聞きながら中国産ゴボウやアメリカ産ブロッコリーが入ったダンボール箱をのぞき込んでいました。倉庫見学後の交流研修会では、検査率の低い輸入の実態などについて話を聞きました。

 この視察が計画されたのは一月。アメリカ産輸入牛肉のBSE汚染や鳥インフルエンザの問題など、食の不安と関心が高まっている時だけに反響は大きく、直前まで申し込みが相次ぎました。二台の予定だったバスも三台に増やしましたが、「これ以上は無理」と断らざるを得ない事態となりました。

 参加者は「話には聞いていたけれど、実際に見て本当に恐ろしくなった、農民連の産直野菜を増やしたい」「子どもの健康が心配です。輸入監視体制をもっと強める運動が大切だ」「農民連と新婦人の共同をもっと強めていきましょう」などの感想を寄せています。

 私のもとには三年ほど前から保育所、小・中学校、保険所や病院の栄養士・調理師さんが参加している県内各地の栄養改善組織や女性団体、農協の女性部などから「食の安全」をテーマにした講演依頼が相次いでいます。今年はとくに多く、三月には、県の出先機関が作る生活改善委員会の総会に招かれ、百五十人の出席者の前で「食の安全と地産地消」をテーマに講演。その後、三人が駆け寄ってきて「若い人にも聞かせたいので」と連絡先を聞いていくなど、食への関心の高まりを実感しています。

(岡山県農民連 坪井貞夫)


福島青年部がスキー交流会

 福島県農民連青年部は二月二十八〜二十九日、スキー交流会を行いました。部員の友人や農業短大入学予定の青年などを含む十五人が参加(写真〈写真はありません〉)。この日は、昼前から晴れ渡り、目の前の猪苗代湖を一望することができました。

 夜の交流会には千葉県の青年部員も参加。落花生作りの話に「福島県の青年部でも作ってみよう」などと盛り上がり、交流を深めました。

(福島県青年部 佐々木健洋)

(新聞「農民」2004.4.19付)
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2004年4月

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