聞くと見るとでは大違い輸入農産物ますます怖くなった神戸港を視察 岡山県の農民連・新婦人
国連が定めた「国際コメ年」の今年、日本の米と農業を守るために輸入農産物の実態を知ろうと、岡山県農民連と新日本婦人の会岡山県本部は三月三十一日、共催で神戸港を視察しました。
監視体制もっと強化/産直野菜増やしたい三台のバスに分乗し、朝早く県内各地を出発した参加者百人は、危険な輸入農産物を特集したビデオを見ながら神戸税関ポートアイランド出張所へ。全税関労組神戸支部・税関行政研究会の柳沢尚さん、古谷太郎さんの案内で訪れた保税くん蒸倉庫には、輸入カボチャや玉ねぎが山積みにされていました。青酸ガス処理が行われていることを示す「くん蒸中」のランプがついた倉庫の前を横切り、別の倉庫の中に入ると、鼻を突くようなにおいがします。参加者は説明を聞きながら中国産ゴボウやアメリカ産ブロッコリーが入ったダンボール箱をのぞき込んでいました。倉庫見学後の交流研修会では、検査率の低い輸入の実態などについて話を聞きました。 この視察が計画されたのは一月。アメリカ産輸入牛肉のBSE汚染や鳥インフルエンザの問題など、食の不安と関心が高まっている時だけに反響は大きく、直前まで申し込みが相次ぎました。二台の予定だったバスも三台に増やしましたが、「これ以上は無理」と断らざるを得ない事態となりました。 参加者は「話には聞いていたけれど、実際に見て本当に恐ろしくなった、農民連の産直野菜を増やしたい」「子どもの健康が心配です。輸入監視体制をもっと強める運動が大切だ」「農民連と新婦人の共同をもっと強めていきましょう」などの感想を寄せています。 私のもとには三年ほど前から保育所、小・中学校、保険所や病院の栄養士・調理師さんが参加している県内各地の栄養改善組織や女性団体、農協の女性部などから「食の安全」をテーマにした講演依頼が相次いでいます。今年はとくに多く、三月には、県の出先機関が作る生活改善委員会の総会に招かれ、百五十人の出席者の前で「食の安全と地産地消」をテーマに講演。その後、三人が駆け寄ってきて「若い人にも聞かせたいので」と連絡先を聞いていくなど、食への関心の高まりを実感しています。 (岡山県農民連 坪井貞夫)
福島青年部がスキー交流会福島県農民連青年部は二月二十八〜二十九日、スキー交流会を行いました。部員の友人や農業短大入学予定の青年などを含む十五人が参加(写真〈写真はありません〉)。この日は、昼前から晴れ渡り、目の前の猪苗代湖を一望することができました。夜の交流会には千葉県の青年部員も参加。落花生作りの話に「福島県の青年部でも作ってみよう」などと盛り上がり、交流を深めました。 (福島県青年部 佐々木健洋)
(新聞「農民」2004.4.19付)
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[2004年4月]
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