甘い・いい香り・無添加地元で育った手作りみそ 学校給食にどうぞ“抜群の品質”と太鼓判 担当改良普及員
埼玉・富士見手づくり村 東大久保農産加工組合「ふるさと発のおいしい手作りみそを、学校給食にどうぞ」――農民連に団体加盟する埼玉県富士見市の「手づくり村東大久保農産加工組合」が、手作りみそ「無添加ふじみ育ち」を学校給食にもっと利用してもらおうと取り組んでいます。このほど開いた試食会で(写真〈写真はありません〉)、近隣市町村の学校給食関係者たちから「甘い」「香りがいい」と、大好評でした。「ふじみ育ち」は、市内で生産されたお米と県内産の大豆を百%使用。防腐剤など一切使わずに、昔からこの地域で作られてきた手前みその技術と、科学的な改良を加えて、手作業でていねいに作られているのが自慢です。そのていねいさは、この地域の加工を担当する改良普及員さんも「味、熟成度、品質の安定性、どれをとっても埼玉県下でも抜きんでた品質。加工場を突然訪ねても、いつも手間を惜しまず、きちんとしたみそ作りをしている」と太鼓判を押すほどです。 同組合が発足したのは、まだ「地産地消」という言葉もなかった十六年前。東大久保地区では、減反政策にともなうブロックローテーションで大量に大豆が生産されましたが、困ったのは売り先。当時、市の農林振興課長でのちに埼玉農民連副会長もつとめた神藤登さんの「これからの農業は、加工して付加価値をつけよう」という呼びかけで、二十九戸(現在は四十五戸)の農家が集まり、同組合が設立されました。まさに埼玉県での「地産地消」の第一歩だったのです。以来、「地場産農産物を学校給食に」という運動にも大きな影響を与えてきました。 現在は、農家の女性三人が日常作業を担当し、三種類のみそを年間で十五トン生産。多くは近隣市町村の学校給食に使用されたり、直売されたりしています。 「ふじみ育ち」をずっと使っているという大宮ろう学校栄養士の秋葉久子さんは、「とにかくおいしい。甘味が違うんです」と力説。「安心して使える地場の食材を探していたところ、『ふじみ育ち』に出合いました。学校給食は、誰がどこで育て、どんなふうに給食が作られ、子どもたちが食べるのか、そのつながりが大切。地場産農産物は、調理員さん自身が感じた感動を、子どもたちに工夫して伝えるうえでも、とても効果的です」と話していました。
(新聞「農民」2004.4.12付)
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[2004年4月]
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