旬の味
「新たな米政策」の説明会が農協支所で全組合員対象に開かれた。市水田農業推進協議会で今後の方針を決めたお歴々は一人も出席しない。支所長と担当職員、計三人に押し付けて逃げたのだ▼一方、参加者は支所管内正組合員四百人中わずか十二人。その中に農協に米を出さない人が三人。皆押し黙っている。農政と農協への不信・失望をあらわにした情景だ▼県推進協議会のリーフでは「米づくりの本来あるべき姿」など何のことか分らないが、説明会の資料は「六年後には国はすべての米政策から手を引き、産地は自分で売り切れるだけの米を販売する」と正直だ。「過剰米は一俵四千円」は認めたが、「担い手」や「集落営農」にはふれない。書けないのだ▼「今年から減反面積割り当てはなくなる」と単純に思っている人が少なくない。では減反をやめて米を作るかといえばそうでもない。転作でなんとかしようというのでもない。腹では怒り、迷っているのだ。ここに農民連の準産直の出番がある▼翌朝、準産直と「農民」の読者が二人増えた。 (節)
(新聞「農民」2004.4.5付)
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[2004年4月]
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