「農民」記事データベース20040405-630-06

「憲法9条とともに」戦争に反対する緊急詩人のつどい

『詩と写真』パンフ 詩人会議が発行

関連/闇の前


 詩人会議は三月十二日、東京豊島区内で、「詩と写真」パンフの発行を記念して、「憲法九条とともに、戦争に反対する緊急詩人のつどい」を開きました。会員など四十人が参加しました。

 秋村宏さんの開会あいさつに続いて、小森香子さん(写真上〈写真はありません〉)が「私の戦争体験」と題して、女学校時代の学徒動員の様子や東京大空襲の惨事などを語りました。また劇団民芸の前田真里衣さんが、トルコの詩人ナジム・ヒクメットの詩「空色の目の巨人」などを朗読しました。

 「詩と写真―憲法九条とともに戦争に反対する」パンフ(写真下〈写真はありません〉、一部百円)は、会員の自作の作品を集めたもの。このうち、鈴木太郎さんの詩を紹介します(別項)。

 パンフの問い合わせは、詩人会議(電話03・5978・6955)まで。


闇の前

鈴木 太郎

昏れていく風景のなか
ひとつの映像が伝えたのは
遥か彼方の国で銃を構える兵士の姿
そこに至るまでの短い時間には
いくつもの嘘が積み重ねられていた
許すことのできない事態へ
怒りが渦巻く
大義の崩れた戦地の果て
銃口を向けた先には何があるというのか
きみよ 人を殺してはいけない
    殺されてはならない
夜は闇につつまれる前だ
(新聞「農民」2004.4.5付)
ライン

2004年4月

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